2008年07月12日

COVERS / ジェロ (2008)

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地道かつ多忙な営業を実を結んだか、ネタ歌手から脱した感のあるジェロ氏。「ミュージックフェア」でPerfumeと並んで座るその姿からも心なしか色物感が消えてきたような。無論、どっちも色もn(ふがふ

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で、例のカバーアルバム。演歌歌手のアルバムにカバー曲が多数収録されることはその世界では常識のことなので、これに関してはとりたててカバーブーム云々で語る文脈は持たない。

本筋。掘り出し物2曲「水鏡」「本牧メルヘン」のためだけに聴いても損をしない、すなわちその他をヒット曲で固めている以上は全体として損はさせない内容。SOIL&“PIMP”SESSIONSやマーティーのゲストも範囲を飛び越えないところで大人しく座っているともいえるし。

で、ふと気づくとジェロの特徴というのは「海雪」という曲そのものが持っている強さであって、ボーカリストとしての特徴においては発展途上、世間に染み渡るにしてもまだまだ時間が足りていないように思える。すなわち掘り出し曲以外の楽曲ではまだまだ「普通にうまい兄ちゃん」の範疇を超えられず、と。

例えば氷川きよしのような圧倒的な特徴を持った歌手であれば声が強力な武器になるわけだけれども、ジェロの場合はその丁寧な歌い口が魅力というある種の当然さが勝ってしまう限り、それ以上の特徴をどのように打ち出していくかが今後の課題。アメリカ出身という魅力になるのかならないのかさっぱりわからない特徴は別として。「本牧メルヘン」に垣間見える水っぽさが意外とはまっているあたり、演歌歌手というよりは歌謡曲歌手であるジェロのこと、歌謡曲のお水への親和性の高さということをもとに、これを一つのヒントにしたい。臭みを身につける時間をね、もう少し。