サービスエリア(以下「SA」)最大の誘惑というか、SAに欠かせないもの、それはSACD販売。もちろん Service Area Compact Disc の略。ここ数ヶ月やたらと高速道路を利用する機会に恵まれたこともあってか、SAに寄るたびに必ず目を通し、そして何度も手にとってはレジにまで運びたい衝動に駆られる自分を押さえつけるところに運転の疲労感が吹き飛ぶ何かを感じずにはいられない、あの安っぽいCDラックに押し込まれているあの「DISC倶楽部」などと帯にロゴマークが光るあのCD群。
何度も「いつかはこの会社を検索してやろう」と思っていながらも、運転し始めてしまうとすぐに頭の片隅からも消えてしまう存在だったSACDの供給元。株式会社トレド。突然思い出してやっとこさ検索してみると、想像通りに「真っ当な」会社さん。流通販売ルートを限定させるのと同時に版元に直接企画を持ち込んでカタログを作り上げるシステムと見た。とにかくベスト盤に強く、また、海賊版のような風体でありながらもしっかりと版権はクリアしているというそのシステムに男としての心意気を感じる。筋は通しながらもニッチに活路を見出す生き様。それはあのSAならではの24時間蛍光灯全開眠気排出活力供給スポットとしてのレゾンデートルに一役買っているのではないかと思われるあのSACDスペースが好きだ!
と、ただそれだけの話。
でもここ数年のベスト盤&リマスタ盤ラッシュの嵐のあおりを食ってか「欲しい!」と思わせても「でもどの曲も持っているんだよなぁ」というあたりが悔しい。俺様iPodは俺様にとって最強な存在になってしまっているから。それでいてもどのSAにもほぼ同様のラインナップを提供しているかつ適度な懐メロ臭をがっつりと漂わせる=カタログ数は限られているという環境であるにもかかわらずについつい手に取らせてしまうその磁力に魅せられて早幾年。そろそろ「そんな超ニッチがあったか!」という企画盤に巡り逢いたい。徳間ジャパン版元の暗黒アイドル歌謡史的ベスト盤が出ているあたりでそれ以上のニッチを望むというのも酷なのだけれども、それでも運転に疲れた身体にわけのわからない興奮を注ぎ込んで眠々打破させてくれる存在として、もっともっと株式会社トレドさんにはがんばって欲しいと思うわけでありますよ。
と、本当にそれだけの話。