SENNHEISER MX500
まさに 「イヤホン」 という表現がふさわしいチープな外観。寝るときに使うイヤホンとして白羽の矢が立った。安くてそこそこの音がするもの。かつ奇抜な形状ではなく、カナル型でもないこと。
これまで睡眠時用および自転車用に使っていたインナーイヤーは audio-technica の ATH-CM5 。いかんせん本体の胴部分が長過ぎで、寝返りを打つ (※) たびに耳から外れてしまい、睡眠を促すための音楽を楽しもうにもその道具に邪魔をされてしまっていた。
さて、このゼンハイザー。まずはパッドをつけずに素の状態で聴いて…
これは値段相応の音ですね? 1,800円。
たしかに 「付属品」 でついてくるイヤホンよりは面白い。スピードも分解能も、この値段から想定されるレベルを遙かに超えるので、プラセボ的な CP を含めて楽しい音だ…とは思う。しかしいかんせん軽量級。足腰が弱いといいますか、ドンシャリのドンがいない。
で、こういう時のためにあるイヤーパッドを装着させる、と。
お、これは面白い音ですね?
まさに求めていた 「寝るため」 の音。再生機器側で低音を上げても、ほとんど変化が見られないほどに低域が 「補正」 されるイヤーパッド。これは必須。
で、確かにシャリは遠くなり、かといってドンが現れるわけではないけれども、二人の間に太ったネコがやってくるような柔らかさ。確かに眠っているネコの姿は見ているだけでも癒される。癒しは睡眠に必要な要素です。
寝るために使う目的で購入したものなので、音がとんがっている必要もなければ、ダイナミックレンジを広く取ってもらう必要もない。ただとにかく心地よい程度に柔らかければそれでよし。ああ、ネコ。あの骨のしなやかさと肉の密度の軽さと適度な重量感。妄想α波。
さておき。
本体自体が軽いので、枕の上で頭を横にしても気にならない。朝になるとしっかりと耳から抜けていてくれている。目覚まし時計の音が聞こえないなどという不測の事態にも陥らない。
さてはて、アウトドアユースをうたっているので、試しに自転車に乗りながら使ってみたところ、こちらは腰のあるオーテクに軍配が上がった。ゼンハイザーでは愉快なほどに音が騒音にかき消されてしまう。
オーテクならばボリュームを上げずに済むシーンでも、こいつはボリュームをがっつり上げてやらないとなかなか音に姿が現れない。足腰が弱いというのは、こういうところでもろさが出てしまうんだろう。何よりもボリュームを上げ過ぎると耳が殺される。
といったところで、求めていたシチュエーションにふさわしいイヤホンだったので、その評価は◎。 「室内まったり系キング」 ということで。
※いや、その時にはまだ寝てはいないから正確には寝返りではないのだが、そんなことは別にどうでもいい。