2007年05月01日

帰ってくるということ

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ゴールデンウィークと年末年始、そして花火大会の一日だけは実家に戻ってくる。

何人もいた子どもたちは、この 5 月を迎える日を最後にみな実家を離れた。少なくとも僕以外の誰かがまとめた、何が入っているかわからないダンボールの上にスピーカーを乗せる。今日、新しい籍に入った妹が使っていた小さなコンポ。買い物に付き合った日のことを覚えている。

15 年以上も住み続けていた街に自転車でおもむき、中古 CD ショップに足を運ぶ。破格の値段で何枚かのアルバムを見つけ、その足で新書書店に向かう。年に 2 回の町内パトロール気取りで遠回りのペダルをこぐ。街の変化を楽しみがなら。時に驚きながら。

大音量の音楽番組、NHK。親の作る晩御飯。自分の財布を傷つけない酒。そして自分がここを離れて後まもなく、眠ってばかりになった犬が 1 匹。

あとはこの画面を終わらせて、買ってきた CD と買ってきたマンガ本とを楽しむだけの連休の夜。妙に床が広くなった、かつては自分の部屋だった空間で。自分の倍を生きた姉弟同士が語る、その電話口の片方を耳の端にとらえながら。家を去るだけではなく、存在から去っていくだろう人の話題に終始する電話口に、いつ忘れ去られてもおかしくはない音楽を混ぜ合わせ。見慣れない角度でこの部屋を見上げて。