スニーカーの底がつたえる歩み、その全てが日にさらされていく密やかな欲。やがて日を退けて潜り込む。僕の素足は街の宙にしつらえた偽物の床に騙され、切り取られた数時間の波へ身を任せる。はねて行く身体としがみつく時間。窓を開けることすらおっくうに、数十メートルあの靴底の下へと一気に流れ落ちる水に、わずかな分泌物を薄めて流す。切り取れど街、踏みしめど街、身体をいつも包み込むは街。わずかな安らぎを求めて逃れ込む空間もまた街の中に。