はぁ。秋はタバコが旨い。いや、タバコが旨いからこそ秋。
去年と同じ構図になりつつある今日この頃にうんざりしながらも、なんとなく物思いにふけってみたり、朝日をありがたく感じてみたり。秋は人生の分岐点なのね。
で、思わずリビングでもタバコを吹かしてしまう夜。 CD ラックを眺めつつ、目についた背表紙に期待を込めてトレイに乗せる。
ああ。
素敵だな。なんて素敵なスピーカーなんだろう。そしてなんて熱い音なんだろう。この力強さ、無意味な暑苦しさ、叫びの応酬、全てが僕の中の絶えつつあった燠火にくべてやる新たな炭と空気のように。その酸素が、少しだけヤニがかった僕の肺をリフレッシュさせてくれる上に、さらには 1,000 リットルもの酸素までをも一気に補給させてくれようとする。
そうだ、ファイナルフュージョンは承認されなくてはならないし、かといって、まだまだファイナルにはほど遠い。仕事帰りの新幹線で読む小説、その活字の集まりは、頭の中にたまってしまった膿を押し出し洗い流してくれる。同じように、帰宅後、独り部屋で聴く熱き勇者たちの叫びは、僕の身体の中にまでため込んでしまった澱を押し出し、さらにはボディリフレッシュの垢すりまで施してくれる。なんてうっとりな韓国的タイ式マッサージなんだろう。
そうやって寝起きのリバウンド源まで無意味に生み出してしまう。これが音楽の力。
ref.
ガ王 勇者王誕生!10連発!! / V.A. (2005)