宇多田ヒカルライヴの興奮を書き殴って後に 「vox」 を読み直したら、休止中やら何やらのライヴ観戦記録が一切ないことに気がついた。
自分用の記録の意味合いがほとんどという前提で、以下に諸々。
東京スカパラダイスオーケストラ / 2006.03.04. 仙台サンプラザホール
いいホール! いい演奏! これで汗をかかないわけがない。このライブはくせになる。現時点 (2006.07.03現在) で次のツアースケジュールも公表されていて、ちょっと気になるところ。見に行こうかな…行かないと損するような気が。
あえてコメントをすると 「スカパラの曲って少ししか知らない」 という人でも問題なし。インストを演奏するプロフェッショナルの強みというのは、そういった層もしっかりと呑み込んでくれることにあるのだから。非常に申し訳ないけれども、今の THE SQUARE の演奏を聴きに行くよりは 6.3 倍はエキサイティング。発汗量も同じ倍率。
ホールはこれまた素晴らしい。首都圏のホールを例えると今は亡き? ベイ NK ホールを 3 回り小さくした感じ。円形。やっぱり仙台のライヴ会場事情は素晴らしい。
仙台フィルハーモニー 第208回定期演奏会 / 2006.02.11 仙台市青年文化センター
ブラームスの交響曲攻めのプログラム。一度は聴いてみたかったオケなので、これはいい機会と思い、でかけてみれば…。
地方の楽団をなめたらいかん。自分自身がすんなりと受け入れられた、ポップなブラームスの演奏を、さらにガツンと解釈して演奏してくれたあの圧倒感が全て。
ホールはこれまた素晴らしい。首都圏のホールで例えると 「かつしかシンフォニーヒルズ」 を一回り小さくした感じ。いや、ほんと、ホールの中に入ってみると 「かつしかじゃん!」 と思うから。残響音は若干固めだった気がする。もう相当前の話なので 「そんな気がした」 というレベルなのだけれども。いい意味での固さだったので、気持ちよく聴けました。駅から近いのもナイス。
YEBISU 06 NEW YEAR'S PARTY / 2005.12.31 恵比寿・ザ・ガーデンホール
しかしこの年になってこんなイベントに行くとは思わなかったよ。しかもカウントダウンだし。ガーデンホールで演奏した過去もあり、かつFried Prideのライヴで楽しんだ事もあり、なんだかんだで縁のあるホールでありまして。
Scoobie Do
期待度下馬評は最下位だったのだけれども、アクトを見たアーティストの中では一番の意外性の高さだった。
セールス的には煮え切らないところで時間を費やしているように思ったけれども、ライブでの客のあおり方はなかなかだった。演奏が終わる頃には、フロア後方のまったり組にも笑顔があったし。そつない演奏の上手さが光った。
GAGLE
正直、こういったジャンルのライブと自分との相性はイマイチと思いこんでいたものがあったけれども、変にハードコアでもなく、変にピースフルでもなく、踊らせるためにある素直なヒップホップという感で楽しめた。 30 分という長さがちょうどよかったかな。
Jazztronik
この辺で客が一気に増えてきましたな。
アクトそのもののイントロとしての 1 曲目の緩さに、初めはどうなることかと思ったけれども、名実を裏切らない身体への心地よさが素敵だった。
どの曲も (ほぼ) 知らない曲だったけれども、曲の構成上で身体が期待する反応に対して、必ず答えが帰ってくる感覚が楽しい。演奏中に酒が欲しくなったので一度退出したけれども、ドリンク待ちの BGM でも、モニターからのリズムに身体の反応が止まらなかった。
PE'Z
さて、困った。自分が求めていたものとは違っているぞ、という違和感が一発目から植えつけられてしまって困惑。が、頭に豆電球。その瞬間、同行の某氏に呼びかけてまた〜りルームに退出。最後まで聴き通す気にはなれなかったので。
ま、これまで何枚か聴いてきた CD での相性のいまいちだったその答えが解っただけでもよかったのかも。
メロが立つわけでもなく、演奏がずば抜けて上手いわけでもなく、ただ、楽曲の性質上、ライブでむやみめたらにアッパーに持っていくために有利な曲とキャラが揃っているのだな、といった感。早い話がちんどん屋さんなのだ。なんだか良く分からないけれども、気分は高揚させてもらえるあの感じ。なるほど、客が盛り上がる理由にも納得がいった次第。
同行氏曰く 「なんかヴォーカルのいないレピッシュみたいだよな」 。
名言。
SOIL & "PIMP" SESSIONS
で、 PE'Z に対し、こちらは圧倒的なテンション。曲の構成という本筋で圧倒的な勝利をおさめるといいますか。とにかく、こちらに考える隙を与えない曲展開のめまぐるしさで押されまくる。
決して緻密ではないのだけれども、息継ぐ隙を与えない 「痛快さ」 がナイス。曲を立てるためのバンマスがアイコンとして存在することが、 PE'Z との違いなのかもしれない。 PE'Z が曲が分からないとノレない 「自習要求型」 のライブアクトなのに対し、 SOIL は必要とされるその瞬間に熱を与える 「湯沸し器型」 のライブアクトなのかと。
時間的にも相当へばってはいたけれども、会場の熱は最も高かった一瞬だったのでは。
で、オーガナイズ
あの狭い通路で照明を切るのはヤバい。そんな中での床に敷かれたビニールシートはあまりにも適当な敷きぷっりで波を打ち、それに何度も足元を取られるは、客の入れ替えで混乱が起きるは、さらには狭い通路に座り込む人が流れを妨げるはで、いつ、どういう事故が起きてもおかしくない状況。
あれが 3 年連続で続けられていたのであれば、オーガナイザーの危機意識は激しく低い。年齢制限のチェックだけでは、何もクリアされない。アーティストが差し出すピースだけでは、瞬間的なそれで終わってしまい何も解決されないのだ。

saigenji / 2005.12.04 enn
キャパは 3 桁も行かないだろうという中、大リクエスト大会で曲が進行。次々と応えていく saigenji とパーカッションが引き込むノリに、意識は見事にぶっとんでくれた。
やたらと量の多いハーパーの豪気さにやられたという説もあるが、本当だったら 「強いアルコールを飲みながら、ゆったりと聴きたい」 という夢を叶えるつもりが、強いアルコールを飲みながら、ガンガンにノリまくっているのだ。
とにかくほとんど状況を覚えていない。 「何かリクエスト!」 という saigenji の問いに 「NAMIMA」 と叫んだら 「それはあとでやる!」 という対話ができるくらいのコンパクトさだったということで。
そりゃ記憶もすっ飛ぶってさ。思い出すに、周囲 1m の観客にはかなりの迷惑をかけていた客ではなかったかと。
ごめんなさい。

Polaris / 2005.09.10 仙台CLUB JUNK BOX
小さなライブハウス出口近辺で、ゆったりとしたスペース。バーボンで緩やかな酔いを味方につけて、ただひたすら音に身体を任せる。約 2 時間。踊りに踊った。
独りで観るライブの醍醐味はこれだ。誰にも気を遣わず、何にも気を奪われず、ただ音と自分の世界とだけで、集中と拡散に気を取られるだけの時間がいい。非日常中の非日常。

B'z / 2005.09.04 東京ドーム
はい、行ってきました。
「愛のバクダン」 は、案の定 B'z テイストの最右翼でありました。毎年のように 「今年こそは少しは大人しく鑑賞しよう」 なんて考えるわけだけど、そんなのは無理だ。だってお祭りなんだもの。
せーの、おつかれー!
bloodthirsty butchers / 2005.06.18 仙台MACANA
この辺になってくると、もはや一年以上前の話になってきているのか。諸々複雑な気分であります。
で、このライブの感想は 「コンパクトな街の観客はいいなぁ」 ということ。 bloodthirsty butchers の音楽を純粋に音楽として楽しんでいる様がよくわかる。曲が終わる度に、次の曲を求める欲の高まり方が半端じゃない。フロアの平均年齢がめちゃくちゃ若いことにも驚いた。音楽を取り巻く人の顔は、そうやってどんどん入れ替わっていくものなんだろうし。
それにしても東京ではあり得ない好環境で聴けるブッチャーズのライブ。開演待ちの時間だけで、フロアにいる人の顔が一通り把握できるほど。ほとんどライブにかぶりつきだったにもかかわらず、人と人の隙間も確保できるし。これがリキッドルームだったら絶対にありえない。人が人として独立しながら音楽を楽しんでいるのだもの、少ない客でも熱いわけだ。
かつ、ドリンクメニューが豊富だったことがうれしい。都内の大手ライブハウスがいかにやる気に欠けるかがよくわかった。おかげさまで、バーボンをロックにて、ちびちびと舐めながら開演待ちができたんで。ライブ前にビールって辛いんだよね、正直。
PAT METHENY GROUP / 2005.04.22 東京国際フォーラム ホールA
時々僕らはとんでもない勘違いをしてしまい、ミュージシャンの能力を、評価する人間レベルでの過小評価で語ってしまおうとすることがある。いや、時々ではなくて、それは頻繁に行われている。
聴き手である自分たちがそれを評価することの傲り、その浅はかさに気づかずに息絶えるというのであれば、それはそれで幸せな人生だ。勝手に逝ってくれ。
それほどに言葉は遠く、そこにある音がただひたすらに全てな時間だった。