
泡盛をちびりちびりとやりつつ、その向こうでは試合終了のホイッスル。サッカーの饗宴、その余韻をうだうだとかみしめつつ、カーテンのすき間というすき間を縫って入り込む朝日を、心ゆくままに解放してやる午前6時。
家庭ゴミを小さな袋に集め、小さく絞る。身体は重く軽くだるく、そして視力だけが丘の木々の緑、枝の茶までも見通せるくらいに深く澄む。竹林はうるさいほどにその葉の色を主張する。
せめてもの報酬を満喫しようとするランドクルーザーがアスファルトとの摩擦を生み、せめてもの朝の酸素を身体に取り込もうと深呼吸をする小さな身体は時折ハンドルの向きを誤る。一葉、一枝、そしていつのまにか張り渡されていた蜘蛛の糸が夕べまでの雨をはじき返し、そして自分の視力を後押ししようとする。
雑草の芽にまで目が奪われる瞬間には身体が気を取られている。それが週末の朝、6月の朝。やがて覆い尽くし続けるであろう雨雲が、まだその英気を養っている隙に、私は葉裏の薄緑が歌う風のそよ返しに言葉を与えていく。深く水に守られた土曜日の朝に、言葉を一つ一つ与えながら緑の下に身体を進めていく。