2006年02月08日

cult grass stars / thee michelle gun elephant (1996)

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歴史が完結してしまったアーティスト、そこに至るまでに傑作と称されるアルバムを生んでしまったアーティスト評につきまとう気持ち悪さは「過程上」のアルバムに対する評価の低さだ。

ということで、thee michelle gun elephant が持つカタログの中で、自分にとっての最高傑作であり続ける一枚。レコ評的な最高傑作という意味では、なるほど確かに別の作品に絞られるのかもしれないが、自分にとっては、小さなブラウン管の中にこのバンドを初めて見た深夜、その明けた朝一番にCDショップへと文字通り駆け込んで買ったこの一枚こそが、thee michelle gun elephant にとっての最初で最後の最高傑作なのだ。一瞬の露出において人間へ与えた衝動、初速度が評価の核になることに対しては、揺らぐことのない自信を持っている。与太話をしようとするのならともかくも、そこに冷静な耳をはさみこもうとする理由がみつからない。

「最高傑作」という基準を、うかつに人に任せてはもったいない。歴史に任せてももったいない。自分にとっての最高傑作と位置づけられたきっかけが何であったか、その「最高傑作」を有するアーティストであるか否か。その原点に戻って考えることで、音楽を聴く道・語る道はいたってシンプルに片づくはずだ。

ref.
cult grass stars / thee michelle gun elephant (1996)