2004年12月31日

2004撰 落ち穂拾い

以上で、「2004撰」 は終了。選出タイトルが極端に少ないようにも思えたけれども、下の落ち穂拾い作品との差は、自分の中では明確。

今年は (も) ベスト盤が充実していた年で、一時のベスト盤ブームからタイミングが外れていたアーティストと、自分の嗜好とがマッチしてくれたお陰からか、 「2004撰」 として選出する作品が少なくなっていたようにも思える次第。旧作からの選出がなかったのは、このベスト盤の多さとも無縁ではないけれども、 「旧作=クラシック作品」 の傾向が強まったことも影響しているかもしれない。

とはいえ、音に接する上で時間的な焦りを持ち込む必要はないので、これからものんびりと聴いていくんじゃないかと。

以下、2004 年の落ち穂拾い。 11 枚。かなり保守的な結果に。

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☆少年アリス / 坂本真綾 (2003)
力強さの真綾。儚さが中心だったこれまでの作品と比較すると相当に面食らう点はあったのだけれども、歌に対する筋トレが進んだ結果、しなやかさはそのままに、腕っ節が少々たくましくなったような印象。歌詞の世界も地に足がつくようになって、より実用性が高まったともいえるか。

☆4 REAL / Crystal Kay (2003)
ラジオで聴いたときは、 「宇多田ヒカルのパーフェクトクローン?」 とも思った。黒さとバタ臭さという点では、クリの方が遥かに上を行くわけだが。 R&B という冠の下で、日本人にはまったくそぐわない気持ち悪いエロスばかりを追究していたボーカリストに辟易していた身としては、この軽さがとても気持ちよかった。

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☆君繋ファイブエム / ASIAN KUNG-FU GENERATION (2003)
http://ks-cube.net/vox/archives/000636.html
おそらく、自分にとって受け入れられるだろう最後の 「メロディアスギターバンド」 。今後、この手のサウンドで売り出そうとする新人が現われたならば、いい加減に頭の悪さを嘆くかもしれない。また、この種の先輩バンドの多くが、社会を鏡とする内向精神か瘋癲かのスプリットにはまりこむのを真似せずに、これからも甘辛いポップで行って欲しいと思った次第。

☆イデアの水槽 / GRAPEVINE (2003)
http://ks-cube.net/vox/archives/000153.html
上に書いてあることが全て。

☆THE HIT PARADE / TAK MATSUMOTO (2003)
http://ks-cube.net/vox/archives/000184.html
同じく、上に書いてあることが全て。

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☆PRIME OF LIFE / w-inds. (2003) [CCCD]
http://ks-cube.net/vox/archives/000272.html
上記アーティクルで 「崩壊寸前な俺的ムフフをあと一つくらい味わってみたい」 と書いたけれども、このアルバムをリリースした直後のシングル群が、見事に 「楽曲的昇華=人気だけのアイドル像崩壊」 というシナリオを描いているのが、とにかく頼もしかった。 「キレイだ」 「四季」 は聴いてみて、そして歌ってみることをお勧めする次第。

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☆確かな光 / 高野寛 (2004)
新作リリースの情報が流れた時点で、名盤認定されてしまうアーティストとしての期待を全く裏切らない、スルメ型に楽しめる予感をたっぷりと孕んだ作品という印象。この手の印象を具体的に説明しようとすればするほど、その印象からどんどんと離れてしまう。日記に書き留めた内容を他人に説明するという行為が持っている、全てにおける矛盾とでもいえばいいか。あえて一言で述べるなら 「晴れた日のアフタヌーンティは、独りで」 。

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☆シフクノオト / Mr.Children (2004)
前作とワンセットにすることで、耳を裏切らない楽曲職人としてのミスチルを再認識するための一枚。タイトルに反して至福度は前作に譲るが (全ては 「タガタメ」 の影響) 、その前作での肩を抜いた感覚に慣れている分、構えずに聴くアルバムとしては本作の方に分があるか。耳に刺激を伝えないバンドとして、ミスチルのポジションは絶対になりつつある予感。

☆"BLUE" A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI / V.A. (2004) [LGCD2 (CCCD)]
http://ks-cube.net/vox/archives/000532.html
曲の解釈における是非を問う声があちこちで聞かれたものの、参加している各アーティストの個性をうかがうには、絶好のサンプル盤になった。奇をてらう作品がなかった分、曲の良さが浮き彫りになって、生前の個性が故に尾崎豊を敬遠していた層 (自分を含む) には、目から鱗が落ちるような一枚にもなるはず。

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☆Don quijote / eastern youth (2004)
石にも個々に彩度の差があるのだと主張せんばかりの作品集。どこかしら鉄板だったバンドの印象を、柔軟、もしくは柔和な方向に膨らませることで、結果として孤高っぷりがさらに高まった感。バンドの変遷だけで語るならば 「軟弱者!」 と斬り捨てることにもなるのだろうけれど、斬りつけるストロークに色が加わることを素直に素敵だと受け取ろうよ、と。

以上、これにて 2004 年も終了。 2005 年にも、いい出逢いがたくさんありますように。