2004年12月21日

SMILE / L'Arc〜en〜Ciel (2004)

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☆SMILE / L'Arc〜en〜Ciel (2004)

演奏も展開も世界観も、従来のラルクにあった脂肪を極力削ぎ落とした上で、さらに美味しいところ取りを推し進めた印象。無駄なく無理なく濃縮還元させた味。だからこそ、活動休止直前のシングルも、違和感なくアルバムのしんがりを務めているし。世紀末バンドブームを生き抜いた、最早ジャパニーズロックの一つの雄。

これは再確認になるけれども、ラルクのウリは、各人のクセを適度につまみ食いして練り込みながら、決して耳障りな音にしないことと、それでいて単調かつ平板な邦楽ロックの音作りにしないところ。ボーカルの一人勝ちにさせないところが、単なる売れ線バンドの音として片づけることのできない耳への喜びを作っているわけだし。メンバーが常に別方向を向いて勝手気ままに音を重ねていく演奏の、そのパーツを取り出しながら眺める楽しみがあるからこそ、ラルクの音は長く楽しむことができる。

美メロロックの極み、 「winter fall」 (1998) で聴かせてくれたあの素っ頓狂なまでの不統一感が、活動休止をはさんでも持続されていることに頼もしさをおぼえ、そして過去の創作物を色褪せさせる勢いを持つ新しいメロディを届けてくれることにとにかく感謝。僕が 「何千枚も売れないようなバンドも好き、でもラルクも好き」 という人の耳を素直に信用する理由もそこにあるわけで。

注)
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