2004年11月10日

How's it going? / 嵐 (2003)

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☆How's it going? / 嵐 (2003)

コピーして、コピーして、コピーして、切って、切って、切って、折り目を付けて、折り目を付けて、折り目を付けて、という作業をチマチマと進めながら聴いてみた。

普段の環境からするとあり得ないくらいに劣悪な状況下 (安売り PC に付属されている、タバコケース大のやたらとチマっとした 「鳴るだけ」 のスピーカ) で聴いても、聞き取らせるべき音が生き残って耳に届いてくるあたり、ジャニーズ音楽はニーズを的確に想定した音作りをしているのがわかるのであります。

で、正直なところ極度に落胆。自分に対して激しくがっかり。手前はこれまで一体何を聴いてきたのかと。聴かず嫌いのクセはいつになったら治るのかと!

ジャニーズの文脈で読み解くと、 「$10」 でブレイクして以降 3 年ほどキープしていた SMAP のおいしさに、 V6 のやんちゃさをブレンドした印象。早い話、 SMAP はこの手の路線を一通り舐め終えたからこそ 「世界に一つだけの花」 に行きついてしまったわけで、かといって V6 ではトニセン・カミセンと (イメージ的に) 分裂している人員構成のせいか、 A.O.R. テイストの楽曲ではやや据わりが悪いといったところで、まぁ、うまい具合に嵐がさらった、もしくはあてがったらうまくいった、という印象。

こんな風に書くとアイロニカルに見えるかもしれないけれども、実際の所はかなりありがたく拝聴した次第。あの頃の SMAP の音作りは大好きだし、とはいえ、その路線ばかりを踏み続ける SMAP にずっと付き合うわけにもいかなかっただろうしといったところに、嵐を持ってきたというのは本当に大正解。ジャニーズとロックサウンドとの間柄には、そのギャップにある借り物感覚が面白い、ある種の怖いもの見たさにつながっていたわけだけれども、黒さを二、三滴たらしたサウンドには、ジャニーズならではの大げさで一本調子気味なコーラスワーク、もといユニゾンワークがうまくハマるわけで。

以前、SMAP 路線を踏襲した 『HERE WE GO!』 を聴いた際に、嵐に対して三行半を叩きつけた理由もよくわかった。あれはオシャレ方向の SMAP をそのまま持ってきたことに問題があったんだ。 SMAP が確立したあの路線は、あくまでも SMAP のキャリアがあったからこそリスナーの耳を慣らしてしまうことに成功したわけで、お世辞にもまだまだ個が確立しているとは言い難い嵐のボーカルでは、絶対にやってはいけない技だったんだよ。

それを反省材料にしたか否かなんてことは、こちらが都合よく解釈するしかないことだけれども、この作品に収録されているいくつかのメロディには、ブレイク以降の SMAP が極力排除していた歌謡曲臭さもちりばめられていて、今の嵐がジャニーズの中でも素直なところに位置しているという、それこそ超好感度なイメージが引き出されたわけで。これこそが 「a Day in Our Life」 で提示した、自分たちのルーツに対するリスペクト精神にもつながる、万一誰も高く評価せずとも俺だけは高く評価するというポイントなのだ。

いやー、まいった。自分がジャニーズを好む理由を、こんなにわかりやすく提示されるとは。なるほど、これはいい。アルバムとしてなら、他の近代ジャニーズ作品と比較しても相当に 「ジャニーズレベル」 が高い。

いやはや、いいものを聴かせてもらいました。 > TSUKASAさん (site : J-POP CRAZY) 今後ももっとジャニーズ道に精進します。

*リンク先 URL は 2004.11.10 現在