2004年09月01日

J.S.BACH : ロ短調ミサ / Konrad Junghanel

☆J.S.BACH : ロ短調ミサ / Konrad Junghanel (2004) SACD
amazon-bach-massinBminor-KJ.jpg日本酒ならではの緩いエッジの酔いを伴いながら耳へとダイレクトに響かせるミサは、アルコールを伴わない酩酊すら導くかのごとくだ。楽器と身体とが生んだばかりの音と、自分の肩口とが混じり溶け合うかのような錯覚。自分が薬やら草を嗜む人間でなくて良かったよ。こんな恍惚の世界が待っているのなら、間違いなく手を出すよな。

そうか。

このミサは飛ぶための音楽として無害に有効なんだ。単調な中に繰り返されていくフレーズの堆積がトリップを生むのは、四つ打ちだろうとバッハだろうと変わりがないわけで。もし、たとえ拍の基調が 4 でなくとも、 4 に支配された 16 や 32 が、頭の中に住まう微生物を最も活発にさせる波長であることに、異の唱えようはないでしょ? その微生物の働きと、全く同様の効果が得られるんだよ。飛べるはずだ。

目に見えない内部での飛びようといえば、マイクロウェーブによる摩擦と熱? 僕がこれまでに聴いた、バッハカタログのごくごくほんの一部から得られた印象といえば 「バッハ ≒ 分子モデル」 であって、すなわちこれは、全ての源を音とする化学者的錬金術側面な音楽家ということで。

精製された薬物がもたらす恍惚がどのようなものであるか、幸いなことに知るよしもないけれども、 religious high がその何倍もやばいところにフィックスさせるのは間違いないだろうに。とどのつまり、漢字でいうところの 「構」 と、連続と、全ての意味における pile へと!

構:
むこうとこちらに同じように木を組んでたてたさま。むこうがわのものは逆に書いてある。構は 「木+音符冓」 で、木をうまく組んで、前後平均するよう組み立てること。(学研 漢字源)

まさにその通りじゃないか!