2000年06月17日

曖昧な引力 / 小林建樹 (1999) - 1st アルバムのエキス

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小林建樹の 1st アルバムは 「99 年の 10 枚」 にも入れたくらいに好きなアルバム。でも好きだからと言って、そうしょっちゅう聴く訳じゃないんだけど。

異端児的な才を持つアーティストの場合、世に出る一発目というのは、内圧が高まっているためなのかどうか、たとえ一般的でないとしても妙にかっちりとした作品を作ってくる印象があるんですけど、いかがなものでしょう。創作活動は気分の表出であって、能ある人物の 1st であれば尚更、その気分のおいしいところだけを煮詰めて提出することができるだろうから、なおさら。

印象に残る限り、 Dreams Come True 、槇原敬之、椎名林檎の 1st なんかが、その例。 ZEPPET STORE もそうかな。売れるアルバムじゃないんだけど、長く聴けるアルバムを作ってくる。林檎だって、副次的な評価がなかったら果たしてあそこまで売れたかどうか。

で、こういうアルバムはなぜか時々突然、それもあまり気分が上向きじゃないときに聴きたくなってきたり。

僕の趣味が、きっと気分的な波長にうまく併せやすい、自分自身の気分を揺らがせてくれる音楽に、すぐに入っていきやすいということなのか、なんなのか。何かを作ろうとするモチベーション、その上澄みだけを抽出すると、やはり気分的な不安定や安定を求める行為が、やはりどことなく見えるんじゃないか、そしてそこへつながってゆくんじゃないだろうか、などと思いながら。だからこそ 1st アルバムの切れ味が鋭いアーティストほど、円熟の方向が、個人的な思い入れと少しでもずれてくると、途端にこきおろしてみたり。ちょっと文章破綻。

で、ごめんなさい。 2nd はあまり期待しておりません。

cf.
小林建樹 "曖昧な引力" P:1999