しんどい。
今月最後のネタは move 。峠の走り屋御用達の move でございます。バカ分かりやすいダンスと、バカ分かりやすいメロディと、バカ早口なラップが武器の、節操無しギリギリのかっこよさを追求しているユニットでございます。
そしてめでたく初 DVD ソフト購入となりました 『OVERDOSE POP STAR』 。これまでの全シングルの PV と CF 、ライブ映像、オフショット、インタビュー、そしてそして、全くもって未発表の楽曲をフルコーラスで収録という、約 80 分にわたっての move 詰め合わせ幕の内弁当。
歌詞とかメロディとかリズムとか 「この曲の元ネタはこれだ!」 「このビートはあれだ!」 など、どうでもいい細かいことをいちいち掘り下げることが、音楽ファンとしてのインテリジェンスだなんて勘違いしている人間に向ける、ファックオフな音楽。その需要が充分にあるからこそ、ユーロビートのコンピレーションアルバムはコンスタントなセールスを記録しているのだし。一聴して 「頭悪ぃな、この音楽」 と斬り捨てることは誰でも可能だけれども、その頭の悪さを楽しむ、安いトリックに騙されながら聴くのも、エンタテインメントに対する一つの接し方じゃないかと。
例えばマジックショーにおいては、どれだけ舞台設定が大がかりであっても、そのトリックは非常にシンプルだったりします。ところが観客は、トリックを生み出せないからこそ観客席に座っているわけですよね。逆に舞台上の人間は、たとえタネがシンプルな物であったとしても、とことん騙し続けるからこそのプロフェッショナル。
move の場合、おそらく誰が聴いても 「とにかくノリ重視」 と思われがちかもしれないけど、実はなかなかどうして、安上がりに仕上がらないように細かな音が鳴っているのです。音色の一つ一つを緻密に構成した上で、最終的に 「ノリ」 という分かりやすい形でリリースしている。もちろんそこまで追求して聴く必要はなく、小難しく考えがちな頭を解放して、ノル、歌う、踊る、これだけ。 「同じアホなら」 の理論で。
アホとか言いながら、無意味に語っちゃったけど。
なぜしんどいのか。今さっきまで、大音量で聴いて歌って踊ってたから。まだ息が上がってる。
cf.
move "OVERDOSE POP STAR" P:2000