ZEPPET STORE (以下「ゼペット」) のツアー最終公演のために渋谷公会堂まで。ゼペットにとっては初のホールツアー (といっても 3 本のみだけど) 。一つのアーティストをライブハウスからホールクラスになるまで追い続けたのは初めてのことだったから、けっこう感慨。もっともっと多くの人に知られて欲しいな。うん。
で、これまでクアトロ、ブリッツ、ON AIR 、と見に行った中で、音響は一番まとも。少なくとも、どれだけ音を上げていっても気をつければそれなりに楽器毎の音を聞き分けることもできたし。
…なんて、そんな当たり前のことを書くってのは、いかにこれまでの PA がひどかったかということの証明でしかないんだけど。
ホールということで観客同士の距離もあってか、最初の 1 曲こそは 「?」 が先行していたけれど、あとは勢い。客のノリも文句なし。何よりも改めて楽曲の良さを感じた次第。ゼペットはテンポ的に緩い曲が多いのだけれども、客はちゃんとそれを聴くし。いいことだ。たまにマナーの悪い客がいるライブに行くと、バラードでおしゃべり始めるしな。過去に何度 「だまれ」 と言ったことか。
さておき。いきなり結論。
物足りねぇ。中身はよかったよ。改めてゼペットの魅力、モラトリアムでピーターパンシンドロームな歌詞 (なんじゃそりゃ) や、生っちょろいメロウなメロディ (ケンカ売ってんのか) も聴かせてくれたし、フックの多いリフも決まったし、ドラムとベースだけがバックに鳴っていても充分に歌は生きていたし。懸念だった PA も辛うじて及第点だよ。でもさ。曲が少なすぎやしないか? 何だ、どうしたんだ? 誰もが 「嘘だろ? これで終わりかよ?」 という顔してたぞ。本当に、誰もが、だ。あの曲もこの曲もやらなかった。なぜに? 同ツアーの ON AIR 公演ではやってたじゃないか。
どういうことだこりゃ。前置きもなしに突然始まったスタート、そしてスイッチを切ったかのようにすっぱりと終わってしまったエンディング。ゼペットが転換期にあることを見せたかったんだろうか。そういえば特有の青臭い歌詞も、去年のシングル辺りから徐々に色を変えつつあったしな。
口を真一文字に結び、時折 「なんだかなぁ」 とつぶやきながら、人っ子一人いない原宿への夜道をとぼとぼと歩いて帰りましたよ。あのダラダラとした上り坂を、ほんとうに、とぼとぼと。