2001年05月01日

What is Fusion / 本田雅人 (CD, 2001)

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気がつくと昼間は本田雅人 (ex. T-SQUARE) のライブアルバムで夜は鬼束ちひろ。ここ数日はそんなパターン。

本田雅人が T-SQUARE を脱退して以降のソロ作品を何枚かは持っていれど、どうも洗練が過ぎるように聞こえてヘビーローテーションにまでは至ることもなく。 T-SQUARE 時代のライブも幾度か見に行き、今でも本田雅人在籍時代 (特に在籍初期) の作品は愛聴盤なので、僕の興味がフュージョンから逸れたということでもなさそう。

以下、激しく主観。

メロウであるか、ちょっと気取ったところのある熱さ (それを 「突っ込んだプレイ」 と称する) か、その両端にこそ僕が本田雅人に魅かれる要因がありそうなのだけれども、ソロアルバムではどうもその中間値、すなわち本田雅人というプレイヤーでなくてもいい部分が表に出ていたような気がしてならなかったわけで。誤解を恐れずに言うと 「確かにテクニックはあるんだろうけどさ」 という感想が先行していたのですよ。

バンドアンサンブルとリーダー作との違いじゃないのか? という気もしていたけれども、このアルバムがそれを否定。なぜならここでプレイしているのは、ドラムこそ則竹裕之 (ex. T-SQUARE) であるけれども、それ以外は 「ジャンル内横つながり」 の、僕からすれば 「名前は知れども演奏は深く知らず」 という面々。でありながらも、ここでの本田雅人のプレイは、やっぱり僕の好きな 「両極端な」 もの。

本田雅人というアーティスト名義のアルバムである以上、メインにフィーチャされているのはサックス。美味しいところを本田雅人が独り占めしているので 「この人 (メンバー) はもっと細かいプレイが出来るはずなのにな」 という注文のつけようはあるだろうけれど、集約されるところ 「このサックスプレイヤーはこんなに美味しいんだよ」 という場をメンバーが作り上げることなので、僕にとっての本田雅人というプレイヤーの楽しさは結果として際だち、「そうそうこれなんだよ、これ」 という満面の笑みがね、つい。

きっと T-SQUARE 時代からのファンからすると、たとえば分かりやすいところで 「「MEGALITH」 はこんなに薄くない!」 といった意見も出そうな感はあれども (真っ先に僕が感じたんだけどさ) s、これは T-SQUARE のアルバムではないし、モチーフの応酬ともいえるこの曲で隙間と密度の棲み分けを最大限に見せようとしているところなどは、やっぱり聞き逃してはいけないような。何かアドリブめいたフレーズを不意に歌い上げたとしても 「泣きのサックス」 「攻撃のサックス」 といったようなベタなプレイを見せることもないし。そこがまた好きなんだな。

ふむ。持っている本田雅人ソロ作品、聴き直してみなきゃいかんかな。聞き逃してはいけない物を、うっかりと聞き流していたに違いない。

cf.
本田雅人 "What is Fusion" P:2001