2001年06月07日

俺的サウンド&レコーディング (前編)

諸々のあれこれで VAIO ノートユーザとなりました。デスクトップマシンももちろん健在。机にしばられず、寝っ転がろうと座卓の上だろうと、部屋のどこにいたって PC。ここでオーディオとの接続を試みたくなるってのは、やっぱり 「その手の」 人間としては当然の成り行きでしょ?

ということで、ついに ONKYO の SE-U55 を購入。この機械を用いることで、神経質なオーディオ人間の多くが懸念するところの、オーディオのアナログ部と PC のデジタル部との干渉問題に関しては完全分離がなされる。個人的には、そんなもんは精神的な誤差でしかないと思うのだがね。人間なんて、その時その時のメンタルに支配されるんだから。ましてや感覚の一つでしかない聴覚の絶対視なんて笑止、笑止!

で、そのうちに結線図を公開してみても個人的には面白いかもなどと思える環境の出来上がり。

イメージ図 ↓



「その手の」世界にちょっと足を入れたことのある人ならきっと想像がつくと思うのだけれど、実はこの SE-U55 って、ディスク編集という目的の為だけに限って言えば実は無用の長物に近い。買ってから気がつく。ってか、気がつかない方がよっぽど幸せだった。

元を取るべく、使って使って使い倒しますが。

物理的な音質変化のあり得ない音楽のデジタル編集作業において、前述の精神的な部分にさえ目隠ししちゃえば、例えば PC の画面を参照しながらの曲間ギャップ編集なんてことは、実は小さい頃からやりたくてやりたくて仕方なかったお遊びだということに気がつく。クリエーターとしての作業ではなく、エンドユーザーとしての機材至上主義なお遊び。

キャプチャはこんな感じで ↓



で、 「揃って」 「揃えた」 機材やソフトを前にして、真っ先に編集したディスクがどういうものだったかというと、まぁ、それは上のキャプチャの細かなところにまで目を凝らしていただくとして。精神的満足感の非常に高い遊びができるなら、少々の出費には目をつぶってもいいかと。

PC の普及なんかよりも遙かに早く、CD が現われた時点から、音楽記録物のデジタル化 = データ化が為されていたことを、今さらながら実感させられた次第。僕はこの作業において一切の 「アナログ」 を扱っていないのだから! と、そんな幸せをしみじみと噛みしめて遊んでいる数日の間に、オーディオシステムとしてのハードディスクレコーダーが、その ONKYO から発表されていたり。

おお。結構過激な路線で攻めに入ってきたのかな? オリンパスが銀塩カメラからデジタルカメラへきれいにシフトしたのと同様に、ONKYO は 「アナログ」 オーディオから 「デジタル」 オーディオへのリーダーになろうとしてるのかしらん。良くも悪くも機械的無知な客層を、ただひたすらブランドイメージ先行で取り込む SONY はさておいて。

標本化 (サンプリング) に活路を開き、 「データ化」 されたファイルを空気振動に変換するシステムに変貌していたという、自分自身の変化に妙に鈍感であろうとした 「オーディオ」 自身が、今となっては PC 関連の機材を積極的に取り込んでいき、そしてレコーディングからヒアリングまでの、ある種の 「ドア to ドア」 なデジタル環境に身を委ねようとしているのはなかなか興味深いところ。そういやあの 「サンスイ」 なんて、社員は数人しかいないそうだしなぁ。

すると 「オーディオ道」 というのは、それまでは本筋だったはずの 「アナログ」 という 「付加価値」 につけこみ、いかにして売り物にしていくかに専念するより他に生きる道がなくなってくるような気がしてならない。オーディオを論じる者であるならば、得てして心理学的につけこむ、もしくは修辞することに長けているという前提もあるし。まさに人間の精神的揺らぎを利用した見事なブランド変換マジック。

とりあえずは、安価にこれだけの遊びができるようになったという世の中に感謝せねばね。

cf.
SoundEngine

リンク先 URL は 01.15.04 現在