昨日の続き。
この SE-U55 って、ディスク編集という目的の為だけに限って言えば実は無用の長物に近い
という下りがありますが、これの補足説明をば。
SE-U55 を使おうとした一番の目的は、これまで蓄えた DAT のライブラリをなるべく安価に、しかも惜しみなく CD に落とすことにあったのです。
いかんせん DAT はテープメディアなのでシーケンシャルアクセスゆえのしばりが多い。かといって、著作権補償絡みで意味もなく値の張るオーディオ CD に焼き直すのも癪。こういうわがままを満たすためには、どうしてもデータ用 CD に焼き込む機材が必要だったのです。
ところが SE-U55 に付属されているユーティリティソフトでは、 DAT からのトラックマークデータを全然認識してくれない。愛用の 「SoundEngine」 にもこの機能はない。
ということは、シーケンシャルに読み込んだ 600MB 級の WAVE ファイルを 「SoundEngine」 で開き、表示された波形に基づいて、分割マークを打ち込んで保存しなきゃならなかったわけで。しかもそれだけ巨大なファイルとなれば、記録作業中に OS なんかが HDD にお邪魔するような現象が出た場合は、音飛びが発生してしまうリスクが高い。
実際、一枚のアルバムを丸々 WAVE ファイルとして取り込む作業の最中に音飛びが発生しちゃったのですよ。その瞬間、何か全てが萎えた。そりゃ、一ファイル当たりの長さに関わらず、何らかのトラブルの発生する可能性なんて大差ないだろうけどさ。
タイミングを耳で追い込みながらトラックマークをつけていくという作業の面白みはありますが、とはいえ効率を考えれば最悪に悪い。これだったら素直にオーディオ用の CD-RW に一度焼いてから、それを PC で読み込んだ方がよっぽど手っ取り早い。とはいえ、そうなると SE-U55 の存在は激しく無駄。手動のトラックマーク付け足し作業なんて、よっぽど曲間にこだわりたい時以外は、もう全くもって意味なし!
ってなことで、売り払うなら今のうちだなぁ、などと思いながら CD-R 関連のサイトなどを見ていたら。
あった。
いいユーティリティがあった。あるところにはあるものだ。 「S Rec」 というシンプル極まりないソフトが。極端な話、機能は 「録音するだけ」 。でもデフォルトの機能がここまでシンプルであるがゆえに、このソフトとの遭遇も果たせたわけで。僕にとっての (これが一番大切なのだ) 最大のメリットは、無音部分を検出すると同時にファイルを自動的に分割保存してくれるところ。しかもナンバリングしてくれるし。
WAVE ファイルが 「SoundEngine」 などのソフトによって視覚的に捉えながらの結合分割が自在である以上、分割位置の微調整はいくらでも後から可能。無音部分のないトラックマークなどは、後から 「SoundEngine」 で切り分ければいいわけで。曲の効果として無音部分が発生しても、それは後から結合すればいいだけの話。それぞれのソフトウェアが持つ機能をうまく使い分けて、最大限に活用する。
ソフト一つで、ハードウェアが生かされたわけだ!
「バカとはさみは使いよう?」 それもある。
「無知ゆえの無用な回り道?」 その通り。
ま、おおよそありとあらゆるハードウェアなんて、ソフトウェアやそれを使う人間次第で、ペイ以下のポテンシャルしか発揮できなかったり、極限まで利用できたりする事実をここに証明したわけで。
同時に昨日までの無能な自分も証明しちゃったわけだけど。
とにかく。 DAT のライブラリも、そして SE-U55 くんも、これで最大利用されるチャンスを得たわけだ。何より何より。そして何よりも、痒いところに手の届くソフトウェアを作成している方々に、ただひたすら感謝あるのみ。
cf.
S Rec
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