遅々として姿を見せない台風の目のせいで、今日のスケジュールは全てキャンセル。何をするでもなく床に転がり、しこたま買い込んでいたマンガやら雑誌やらを読みふける。無造作に部屋の真ん中に取り付けられた蛍光灯が目に邪魔をして、それを避けようとして左へ右へ転がりながら。それでも痛めた腰にはいい療養。鍼の洗礼を受けに行くタイミングをはかりながらも、身体は床に吸い付けられたまま。
いい加減な間合いで開かれたカーテンの向こうでは、雨粒が斜めに地面を射ようとしている。色濃く濡れた街灯に、雲を通した光が眠たげに射ねていた。秒針までもが速度を見失ったかのような午後。考えるところなくアンビエントを満たし、考えるところなく言葉を満たす。目はまだ見えてきそうもない。
cf.
土橋安騎夫 "FOX" P:1990
eastern youth "感受性応答セヨ" P:2001