少年隊の 「ABC」 をサンプリングか。
ジャニーズとは思えないくらいに、没個性的かつ名曲ゼロだとこれまで嘆いていた嵐だけれども、 「a Day in Our Life」 はいい。うん、これはいいよ、いい。かつての V6 のお株を奪うかのようなこの曲で、ようやく嵐の本気がスタートしたってことなんだろうか。 w-inds. のアルバムに収録されていたラップ曲で 「アイドルラップの限界」 を感じてゲンナリしていた今日この頃ではありますが、やっぱジャニーズは伊達じゃない。
ジャニーズのジャニーズたらんところは、パチものとして値段相応である品物へと変換・調理・すり替えさせる方法、ノウハウを持っているってことで、この曲はまさに、ジャニーズ歌謡をひもとく際のサンプルとして十分に利用できる。
買い手の嗜好を把握した上で、求められる音楽を作り出すというやり方は、専属作曲家を抱えることないジャニーズならではの作法なんだろう。だからこそ、メンバー個々の個性をキャラクターの観点から磨きに磨いた上で濃い味付けを行い、機が熟したところで楽曲に依存することのないアイドルをリリースすることができるんだろうな。 「次の一手」 に何が来てもおかしくないからこそ、常に冒険で、常に敗者復活戦にもなるというか。これは 「タレント」 なんだろうな、 「アイドル」 じゃなくて。
スケボーキングを使うという着眼点が、またジャニーズらしい。そこそこの仕事はしているけれども、セールス的にはのびきれないというアーティストをうまく利用するやり方は、飛鳥涼を起用した 光GENJI 以降のジャニーズの典型でもあるし。
使い回しの利くメロディラインをサビに持ってくることで 「ありふれた楽曲感」 を多分に漂わせるというあたり、スケボーキングもいい仕事してんじゃん。
にしても、聴けば聴くほどに、これは少年隊だ。
cf.
嵐 "a Day in Our Life" P:2002