ライブは観戦するもの。すなわち 2002年 最後のライブ観戦。 THE SQUARE 名義ではゴールデンメンバーといって間違いない 5人 (安藤まさひろ、伊東たけし、和泉宏隆、須藤満、則竹裕之、サポートkeyb.河野啓三) でのライブということもあって、選曲に期待と若干の不安を抱えつつ会場へ。安藤&伊東体制になってからの曲があっても困るし、古すぎてもついていけない。
オープニングは和泉さんのピアノソロで始まった 「OMENS OF LOVE」 。ちらほらと見受けられる子ども連れの夫婦も納得するはずの、定番ソングからスタートして MC 「今日は懐かしい曲を中心に行きます」 とのことで、不安はすっかり解消。
今回はキーボードにサポートが入ったこともあり、和泉さんはグランドピアノに専念。和泉さんもそうだけれども、安藤さんも髪があそこまで白くなったというのに、プレイは数年前に見た時よりも、格段にアグレッシブ。右手が、一体何回ネックを這ったことか。
バンド内の人間的なバランスの良さも取れているのか、キーボードが刺激になっているのか、全体として音が厚くなり、躍動感十分。早い話が、ダレが少ない。 「おれがおれが」 がなくなり、ソロパートや見せ場をステージ上で互いに回しあっている雰囲気が、見た目の楽しさも盛り上げた。
2003 年で結成 25 周年を迎えることあってか、確かにアレンジに古さの漂う曲もある。 「PRIME」 の A メロで合いの手として入るシンセや、須藤満のチョッパーがまさにそれ。完全に 80 年代。生きた化石、なんて言葉が頭をよぎる。
確かに楽曲は 80年代のもの。バンドに至っては 70年代からのもの。自分の年齢とたいしてかわりのないバンド生命だけれども、自分という器から見れば 「70年代の遺物」 なんて言い方が許されるわけもなく、許す気もさらさらない。どこかですでに息絶えたものであれば、過去形を伴った表現も許されるのだろうけれども、ここにいる聴き手とバンドは死んでない。呼吸を止めない限りは、いつ生まれようとも、今という現時点に存在しているものなのだな、などと。
上の二段を要約すると 「客席に乱入してきた須藤満が、ベースを持って自分の目の前十数センチ走っていったことに大興奮」 ということ。 J 列(10列目) という好条件が、まさかこんな嬉しいハプニングにつながるとは。走り抜けるベーシストも、それを見て大盛り上がりしてしまう僕らもまだまだ若い。 21世紀はまだまだ入口だ。
この日の則竹さんは、珍しく? クリックを聴かずにプレイする曲多数。その分、リズムに意図的なゆらぎが生じて、バンドの骨太感にプラスアルファの要素を提供していた。バンド全体に感じていた 「メンバー間の敷居のなさ」 は、こういったところにも現れていたのかもしれない。スネアのスナップにもとんがった感じがあり、なかなかに新鮮。
その則竹さんによる新曲は、スネアを意図的に使い分けることで、サビを二重構成に展開するかのように聴かせていた。これなら、春に出るアルバムも、マンネリではない発展が見られるのではと期待も高まる。
そんなこんなでやっぱりライブは観戦で、前日には 「「TRUTH」 でコブシ上げるのも、もう恥ずかしいな」 などと思っていたくせに、ふたを開けてみれば、須藤さんに挑発されて十分に戦ってしまった次第。
活動そのものにしがらみが発生するくらいだったら、今回のように期間限定として短期間で燃えてしまった方が、見ている側も思い切り楽しんでやろうという気にさせられるのかも。
セットリスト
OMENS OF LOVE
LOVE IS IN MY SIGHT
WIND SONG
LOVE FOR SPY
FORGOTTEN SAGA
MISS YOU
M14(仮)
M11(仮)
EURO STAR(仮)
PRIME
THE SEVEN WONDERS
DUO
NAB THAT CHAP!!
JAPANESE SOUL BROTHERS
<アンコール>
ALL ABOUT YOU
CAPE LIGHT
TRUTH
LITTLE MERMAID
セットリストは T-SQUARE REPORT より転載