2003年12月21日

THE HIT PARADE / TAK MATSUMOTO (2003)

20031221-amazon-hitparade-takmatsumoto.jpg

(酒飲みインプレ 1/2)

ごめんね、まっちゃん。正直なところ、随分とあからさまな税金対策アルバムだと思っていたんだけど、面白いよ、これ。下手なソロアルバムよりも、いい。

どの曲もしっかりと笑いどころと聴かせどころを両立させている辺り、松本孝弘の土台にある歌謡曲センスが惜しみなく出しまくられていて面白い。曲を印象づけていたアイコンを逃がさないってのは、この手のカバーでは本当に大切だと思う。ほんとに面白い。そうなんだよ。むやみめたらにアレンジをいじればいいってものじゃないんだよ。うんうん。

なんかケーブルテレビのマイナーなチャンネルを見ているような感じだわ。関連事務所系列のボーカリストで固めたのは大正解。ある程度のカラーは整っていて、でも微妙に違う感じ。これ、一人のアーティストだったら最後まで聴くのは辛い。地味な曲に地味なアーティストを当てていても、それなりに聴かせてくれていい。邪魔にならないのと、どうでもいいのとは違う。結構、前者。

もちろん、 tr.11 のように腰砕けのものもあるけど、それはそれでまっちゃんのギターもギャグで応えているから許す。これはきっとシャレの範疇なんだろう。合いの手シンセもやる気ないし (笑) 。僕がカバー作品を聴く上で重要な要素の一つに 「それ (カバー作品) を聴いて、オリジナルの偉大さがわかるか」 というものがあるんだけど、その点からすると、すごいよ、これ(笑)。

ということで、「ha-ha-」 コーラスを殺さなかった tr.4 が予想外によかったということで。この曲でボーカルを取っている三人とも、興味の範疇にはぜーーーーーーーーーーーーんぜん入ってこないんだけど。 tr.13 は、もしかしたら原曲よりもフレッシュ感が強いんでは? 掘り出し物の予感。思っていた以上に、後半の掘り出し物が多いなぁ。宇徳敬子がこんな深い声の人だったなんて…。

あ、あと、 tr.10 のボーカリスト、いい。なんだ、このウェットな感じ。ツボだ。

ということで、一番インパクトが少なかったのが tr.1 だった。うーん、これは曲に負ける。全盛期の沢田研二にある、すれた色気は偉大なんだよ…。稲葉には、稲葉専用のフォーマットが必要なんだよなぁ。

cf.
TAK MATSUMOTO "THE HIT PARADE" P:2003