
bloodthirsty butchers レコ発東名阪ツアー
於:渋谷 CLUB QUATTRO 2/13
サヨナラサンカク、マタキテシカク。
田淵ひさ子 (ex.NUMBER GIRL) に惚れた。ここ数年、自分の傾向はラウド OK にあったのに、なぜか NUMBER GIRL にはぴんとくるものがなかった。
果たしてフロアを見れば、観客が妙に若い。開演待ちの中で、不可視の力がすでにうねりはじめているような雰囲気。まったりと見られるのがブッチャーズの特徴だと思っていたのに、何かヤバイ感じ。コンタクトレンズで来るべきだったかと。
始まってみれば、妙にノリが激しい。いくらテンポが早かろうが、ブッチャーズのライブは、無理してまで動かなくてもいいはずなのに。クアトロ柱前は、ものすごく、熱い。
センターに立つ田淵ひさ子のアクションが、客に火を入れているのは間違いない。なんだ、あの、身体とギターのパースの狂いは。いざ斬らんと言わんばかりに弦にかぶりつく右手が、空をも切り裂いているのはなぜだ? 襟付き、ボタン付きのシャツを着て、こんなに普通で、どうしてこんなにイカれた音を出すんだ。塊。背負ったアンプから塊が押し寄せてくる。後光? いや、御利益なんてないに違いない。あれは、狂わせる魔物だ。なんで、こんな有害物がど真ん中に突っ立ってるんだ?
やばい。
ネックを持つその左手で、僕の首根っこを激しく押さえてはくれまいか。フレットを押さえる指の形そのままに、僕の喉元を押してはくれまいか。右手に持ったピックで、僕の首を掻いてはくれまいか?
見ているとおかしくなってくる。諦めて目をつぶりながら聞くことにする。 PA の質がよく、ボリュームが上がっても音が割れない。耳から入る音はといえば、二人のギタリストが互いに塊を斬り合って、その礫が僕の耳をダメにしていく。本当に耳が痛い。足元はといえば、二人のリズムが腰の辺りにとどまって、身体が動かないわけにはいかなくなってくる。どうしてブッチャーズで腰にくる? そして身体が動く? 首にくる? 動かない方が嘘だ!
よもや、こんなに自分がイカれるとは思わなかった。
ブッチャーズってバンドだったんだ!
知り始めの頃には、 CD だけで十分だと思っていた。結果として作り込まれたこの音を、ライブで再現できるはずはないと思っていたから。でも吉村秀樹が弾くギターは、表現不可能な周波数をばらまいていて、そのビデオを見てから、僕はおかしくなった。そして、田淵ひさ子のサポートも、やはり聴くまでは、そして見るまではよくわからなかった。
見たら、もう、これは、だめだ。
もう、ブッチャーズは四人でないとダメだ。サンカクは不安定でも強く、もしかしたらその強さは意地のようなものだったかもしれないけど、シカクならば誰が見ても硬い。硬いくせに、自分たちでぶつけ合って、それをこちらにまで放り投げてくる。いや、こっちにもぶつけてくる。サンカクが作ってきた音ですら、もうシカクでしかあり得ない。
シカクの bloodthirsty butchers なんて、まだ一度しか見ていないのに。
ギターが好き、バンドが好き、ロックが好き、日本語が好き、イカれている自分が好き。
だったら、 bloodthirsty butchers を一度でも見ておかないとだめだ。 bloodthirsty butchers の名前だけでも知っておかないとだめだ。そこからでないとお話にならない。
だから、早くシカクの曲を届けて欲しい。これまでのサンカクは、サンカクとの距離を埋めることを喜びとする者だけが近寄ることの出来る世界だったけれども、新しく生まれた頂点は、その距離を向こうから埋めて地均しをしてくれる。だから明日のシカクには、一層強い地平が見えてくるはず。その期待と、そして不安は相当なことになっているから、早く、その見える先を、いつでも見られるように、次の作品を本当に早く! のどが乾いて仕方ない!
セットリスト
( bloodthirsty butchers オフィシャルサイト より)
方位
悲しみをぶっとばせ
lucky man
dorama
サラバ世界君主
goblin
影を慕いて
LOST IN TIME
アリゲーター
ファウスト
no future
アカシア
サンカク
時は終わる
<encore>
DISCHORD MAN
地獄のロッカー
リンク先 URL は 02.23.03 現在
私も田淵ひさ子さんをかっこいい、素敵な方だと思います。ギタリストとして、人間として、女性として、すごく憧れます。最近発売になったナンバガのベストを買って聴いたのですがすごくいい。特に、ディスク1の二曲目にある「田淵ひさ子のギターソロ」。カッコ良過ぎ。まだ、耳の裏にその音がこびりついてます。私も、高校に入ったら軽音楽部でギター弾きたいと思った。ナンバガを超えるバンドを結成したい。と、思いました。田淵ひさ子さん、これからも、かっこいいギターを見せてください。
Posted by: CIBICCO at 2005年03月22日 17:44