2003年08月03日

still in the groove / 水樹奈々 (2003)

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外郭
林原めぐみ&奥井雅美のスレイヤーズ源流系サウンド = KING お得意のハイエナジー (アニメ) ソング。自分的確実爆笑系。ゆうせんのオリコンチャートチャンネルで知る。

駄評
確実にウケる曲を作るには、ウケることを求める層にウケ続けていた路線を踏襲することがポイントで、音楽的な不意打ちはいらない。奇をてらわずとも KING 的ハイエナジーには自分のような固定ファンがいるし、それが割に大きな数として存在しているから、チャートアクションにもなかなかのものがある。ただしそれが単発花火で終わってしまうのは、 「ウケることを求める層」 にウケるツボなるものは、他の層には全く響かないからなんだということなんだけど。

逆に、ツボにはまっている人間の熱さといったら、これまた相当なものがある。だから Amazon のカスタマーレビューが面白い。 「ファン心理 + 俺こそが宣伝マン」 のバカさがビンビン伝わってくる。これぞ、人気急上昇中のボーカリストである証、ともいえるけど。もちろんそれはアニメ町内会内限定での話。なんかこれって、数年前の自分を見ているようで笑える。その時の対象は坂本真綾だったけれど。

で、この曲。初めて聴いた時に笑っちゃったくらいだから、メロディもアレンジも、十分なまでに KING 的ハイエナジーの金太郎アメ鉄板試合、でもってはえぬきどまんなかなのだけども、どことなくパワーが目詰まりを起こしているような気がしてならない。爽快感に不足するとでもいうか、キレが感じられないというか。

「歌を歌おう」 として歌うのではなく、むしろ KING の女帝、林原めぐみのようにキャラのノリで 「演じて」 歌ってしまった方がいいのかも。それによって、喉から鼻にかけての力みが取れるように思う。これを聴く限りでは、どうも上半身に力が入りすぎてガチガチの状態で歌っているんじゃないかという気がしてくる。もっと適度に適当に歌うことで曲中に遊びが発生して、ハイエナジーならではの爽快感増加につながると思うのだけれども。微妙にもったいない。

でも、このハイエナジートラックに声負けしないボーカリストであれば、何も 「この人」 である必要はないのかもしれない。コンポーザー側が常に金太郎アメを提供し続けてさえいれば、歌っているのが誰であってもそこそこに格好はつくんだろうという気がする。

それにしては奥井雅美との音楽的類似性が妙に気になるけれど、ビーイング的考え方を引用すれば、それほど疑問に思うことでもないか。ビジュアル的には KING 界の松浦亜弥を狙い、ボーカル的には奥井雅美ファンに選択肢を与える。考え方としては単純すぎるけれども、案外そんなものなのかも。ということで、このビジュアルから予想される声のエッセンスを少しでも残しておいた方が、曲ももっと聴きやすくなるように思える。よりフレンドリーになるとでもいうか。

あ、奥井雅美は声優じゃなくて歌手だっけ。水樹奈々は声優ね。声優に奥井論を適用させたのか。なるほど勝手に納得。ところで、声優であることを歌手としての足枷にするな! というのは、この種のファンが頭に血を煮えたぎらせながら語る上でのワンパターンな常套句ではあるけれども、その足枷を意識しているのはファンである自分たちだけなんだよね。自分がそうだったという経験から語っているけれども。

あら。語れば語るほど泥沼から抜け出せないのはなぜだ。

何にせよ今回初めてこの人の曲を聴いたので、機会があったら別の音源をチェックしてもいいかも。印象がまた大きく変わるかもしれないし。

ということで、自分的期待度は割と○。ただしアルバムには妙なバラードが入っていないことが前提。ハイエナジー以外の KING 村住人になんて、たいして興味ないのだ。

cf.
水樹奈々 "still in the groove" P:2003

この記事へのコメント

この曲のC/W(M2)は文中で言うところの「妙なバラード」に該当すると思います。もしまだ聴いていなければチェックしてみて下さい。

Posted by: - at 2003年11月15日 06:07

投稿ありがとうございます。

本人もすっかり忘れていたこのネタでありますが、
林原のバラードに耐えられない自分が、
果たしてその 「妙なバラード」 に耐えられるかどうか、
なかなかどうして、非常に厳しいものがありそうに思います。

1 曲のバラードを消化するためだけの、 10 曲のハイエナジーが揃ったときになら、
聴いてみてもいいかもしれません。

相当後ろ向きにということで、勘弁してやってください(涙

Posted by: 本人 at 2003年11月17日 01:02