詠む音楽

Wondering up and down 〜水のマージナル

PSY・S (1989)

露は一つに集まり、葉の葉面を全て巻き込んでは流れ落ちる
地面には黒いポイント
やがて吸い込まれ跡を無くす
森の蓄える水のただ一滴
それでも地崩れを起こすこともないただの一滴

吸い込まれた先の闇はどうだい?
いつかは一つの流れとなり人々の喉を潤す
森の食物連鎖、何も意識することなく
私たちは飲み干す、あの小さな露を
流れる水となりそれは細い糸であるかのように
縒られた糸が紡がれた先にあるのが私たちの生命

何も意識することなく私たちはそれらを含み
いつの間にやら流れすら忘れてしまう
恵みすらただの消費で
何かを忘れてしまった私たちの値札としてコインへと変えられていく

水よ、私たちを潤すその遙かなる流れの旅程よ
下る川、取水の先にある不器用な水の流用は止むことなく
いつまでも水は水のままで身体を潤すその流れすら忘れてしまったままで
森よ、私たちの水瓶よ、いつか地を潤せ、私たちを潤せ
汲み上げた先にある私たちの命の切り札よ
いつまでも絶えることなく
喜びに変えてくれ。水よ、命の源よ