詠む音楽

ハイファイ新書

相対性理論 (2009)

ぼくはたばこをすってときどきくうきをすう
ぼくはきょうのおさけをのみほしてつぎのおさけにてをだす
ぼくはまいにちむずかしいことをかんがえて
けっきょくなにもしないでぷかぷかとそうこのすみにうかんでいる
たまにがすがなくなってじめんのいしをかぞえている
あまいかたちのいしがぼくにといかける
「わたしといっしょにころがってみませんか」
いやだよそんなの
ころがったらほかのいしとぶつかっちゃう
ちいさなすながどんどんこぼれちゃう
けずれちゃったぼくはきみにわらわれるかもしれない
ほかのいしにもこえをかけられなくなってしまうかもしれない
そんなのこわいよぼくじゃなくなっちゃう
ぼくはだまってかみをぐちゃぐちゃにまるめてすてちゃいたいよ
きみのことばといっしょにわすれちゃいたいよ
ぼくのかたちをきみはしっているけれども
ぼくはぼくのかたちをしらないんだ
いちにのさんしできみがとったぼくのしゃしんは
みたくもないぼくのかおだったよどうしよう
すなみたいにくずれてみんなにわらわれちゃうんだ
おさけがぼくをくっつけてもとにもどしてくれるから
きょうもそっとだまってしずかにおさけをのむんだ
だれにもばれないようにね
ころがってかどがまるくなったぼくは
きっときみにわらわれちゃうし
きっとだれにもきづかれなくなっちゃう
ぼくのいしはぼくのために
きみのいしがくずれてもぼくはおぼえているよ
ぼくのいしがくずれたらだれがおぼえていてくれるかな
ぽろぽろくずれたこいしもぼくなのにね
ぼくがどんどんちいさくなっちゃうよ
ぷかぷかうかぶくらいにちいさくなっちゃうよ
きみはみていてくれるかな
どんどんちいさくなっていくぼくのいしとすなを
すなになったらしずかにきょうのいきをすう
すなになったからだれにもきづかれずにきょうのいきをすう