詠む音楽

ランニングハイ

Mr.Children (2005)

ごめん。こんなところでこそこそと言い訳なんかしちゃって。ほんと、一点だけでも見つかればあとの話は早いんだろうとは思っていたんだけど、そういうときに限って、雲の切れ間なんてピンホール並みに見つからなくって。いや、雲のせいにしているんじゃなくって、その雲もひっくるめて雨を降らせるわけでもない憂鬱さは、自分がどこかでかき集めてしまった無駄な水蒸気のいたずらだったんだよ。いや、ほんと、ごめん。謝ったところで許してもらえるとか許してもらおうとか言うんじゃなくて、もう、なんていうか、独り言なんだよ。それも、今がその一瞬のピンホール。きっと、明日の朝目を覚ます頃には、爽快どころか、またしても雲が鬱々と頭上にのしかかって、いや、のしかかるとかいうレベルじゃなくて、雲の中に突入したときのあの何も見えない感じで、全身にまとわりつく鬱陶しさのせいで、また太陽を遠ざけるんだよ。そういうときに限って、風が吹くわけでもなく、ただただ、酔いつぶれた夜に眼鏡を外した場所を思い出せずに部屋中をウロウロとしてしまう次の朝のように、見えない不快さの中で自分を呪うだけなんだよね。余裕のカケラすら持てないなんて言えば、それこそやっぱり自分の余裕のなさに対する言い訳を積み重ねるだけで、しゃべっている自分も聞いている君も、また言葉を放棄して、お互いに無言の中で刺を刺しあってしまうんだよね。でももう少し八方塞がりは続くような気がするんだ。たぶん、少しだけ気をつければいい諸々の運の悪さに不機嫌を重ねて、ただ、でもいつかのように自分を痛めつけることだけは極力しないようにするからさ、もう少し待っててよ。でも、いつになるかなんて訊かないでよね。そんなもの、わかるくらいだったら話はこんなにややこしくならないはずなんだから。太平洋高気圧?オホーツク高気圧?移動性高気圧?もうなんでもいいから、そういうのを待っているところなんだ。もう少しでやってきそうな気はするんだよ。こんな雲の中でも、何となく気流は見えているような気がしているからさ。…さっきと言っていることが違うって? だからどうしてさ、そうやって小さなところばかりつついて、せっかくの穴を塞ぐのさ!